メディアはなぜ金足農業を取り上げるのか

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目次

高校野球に学ぶ「取材されるテクニック」

テレビに取材されるための秘訣が凝縮している「金足農業旋風」

今年の高校野球の中で最も印象に残ったのは、秋田県立金足農業高校の決勝進出と準優勝だったのではないでしょうか。
(もちろん優勝した大阪桐蔭も感動を届けてくれました(#^^#)♪)

準優勝を決めたその日から、テレビでは連日のように金足農業高校についての特集がたくさん放送されています。
ニュース番組や情報番組、スポーツニュースやバラエティ番組…毎日必ず見ると言ってもいいくらい取り上げられていて、中でもピッチャーの吉田輝星(よしだこうせい)選手は、今や時の人。
早速プロ野球入りの話題が出るほどです。

実はこのようにテレビメディアが連日のように金足農業高校について取り上げる裏には、「テレビから取材される秘訣」が凝縮していることにお気づきですか?
次の段落で詳しく解説します。

テレビが金足農業高校に食いついた「3つの理由」

「ストーリー性」と「ビジュアル」

この度の「金足農業高校旋風」には、テレビが飛びつく要素が満載でした。

・「高校野球」という「誰もが知ってる」スポーツで
・全員秋田県出身の選手が
・雪深く練習に不利だと言われてきた東北にある
・公立高校チームで
・甲子園優勝という「快挙」を成し遂げるために
・「バント」や「スクイズ」といった、派手さは無いが地味な戦略で勝ち進み
・「春夏連覇」がかかった強豪校「大阪桐蔭」との頂上決戦へ挑むという
・「王者VSチャレンジャー」という構図が描かれている

…というように、テレビが飛びつきたくてたまらない要素が山ほど詰まっています。

テレビは「ストーリー性」、中でも「感動ストーリー」が大好きです。
これは「感動ストーリー」を描くと多くの視聴者を惹きつけることが出来、数字(視聴率)が上がることが最大の理由ですが、この金足農業のケースでは「東北の公立高校が甲子園の決勝戦まで勝ち進んだ」という要素がこれに該当し、決勝まで進むと、勝てばもちろん「感動ストーリー」が生まれますし、仮に負けたとしてもこれまでの軌跡をたどれば「感動ストーリー」が出来上がります。

つまり、どちらの結果になっても「感動ストーリー」を描くことが出来るわけです。
これは優勝/準優勝のどちらになってもメリットが盛りだくさんですから、テレビが食いつかないはずがありません。

加えて「王者VSチャレンジャー」の構図が描かれているとなれば、テレビはチャレンジャーに注目するのは当然の流れだと言っても良いでしょう。
テレビは「感動ストーリー」が好きですから。

また、テレビは「ビジュアルのメディア」でもあります。
例えば高校野球中継や高校野球をテーマに取り上げる番組では、必ずと言っていいほど「可愛い女子が応援している様子」や「可愛い女子が感動して泣いている表情」を映しますよね?それが「テレビはビジュアル重視」である証です。

この観点から見ると、この金足農業高校旋風は「逆転2ランスクイズ」をはじめ「バント」や「吉田輝星(よしだこうせい)選手の奪三振ショー」「可愛い女子が応援している様子」など、テレビが食いつくビジュアルが満載で、さらに決勝戦で負けた後は「可愛い女子が感動して泣いている表情」も撮れますから、これをテレビが逃すはずが無いでしょう。

それでは、このような「ストーリー性」の生み出し方を、企業におけるプレスリリースにおいてどのように活かせばテレビが食いつき、取材獲得に結び付くのかを次の段落で解説します。

鍵を握るのは「五感と本能に働きかける」ということです。

「五感と本能に働きかける」ストーリー作り

ここで言う「五感」とは「視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚」のことですが、先述の通りテレビは「ビジュアルのメディア」と呼ばれていることから、「視覚」を刺激することは最も大切な要素です。

また、テレビは「音(音声)」を届けるメディアでもありますので、「聴覚」を刺激することもまた重要な要素となります。

ただし、ここで押さえておきたいのは、あくまで「視覚>聴覚」であること。
テレビはビジュアル(画)があって初めて成り立つメディアですので、「視覚」が最優先であり最重要です。

それでは、残りの三感(味覚・嗅覚・触覚)はどのように刺激すればよいのでしょうか。
例えば食べ物などの場合、試食でもしない限りは味覚や嗅覚は刺激できませんし、商品などの場合は実際に取材して触ることで触覚を刺激できますが、プレスリリースは紙媒体やメールで送るものですから、刺激することは難しいでしょう。

ここで言う「五感」とは「視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚」のことですが、先述の通りテレビは「ビジュアルのメディア」と呼ばれていることから、「視覚」を刺激することは最も大切な要素です。

「代替表現」で足りない刺激を補う

例えば「味覚」や「嗅覚」等は、写真などのビジュアルで「シズル感」を演出することにより、疑似的に「味覚」と「嗅覚」、そして「食欲」という人間の本能を刺激することが出来、また同時に「視覚」も刺激することが出来ることから、写真や画像を駆使することはとても有効かつ極めて大事だと言えましょう。

また「触覚」については写真や画像の力を持ってしても刺激することは難しいのですが、日本語はとても表現が豊かな言語で、「感触の表現や描写」の手法を用いることで、プレスリリース読み手の触覚を疑似的に刺激することが出来ます。

「感触の表現や描写」を考えるうえで参考になるサイトをご紹介しますので、ぜひご活用ください。

このように様々な工夫をすることで「五感と本能」を刺激するプレスリリースを作ることが出来、テレビが食いつきやすくなります。

金足農業高校についてはプレスリリースの配信こそ行われていませんが、「選手のひたむきな姿」や「応援する女子高生」などの「視覚」、「インタビュー音声」などで「聴覚」などの「五感」を刺激したほか、ここまでの大きな旋風を巻き起こしている最大の理由は、「見守りたい」「応援したい」という心理が働く「母性本能」を刺激していることが挙げられます。
ここに、テレビをはじめとするメディアが「感動ストーリー」を見つけ、動いているのです。

当社では「五感と本能」を刺激するプレスリリースをお作りします。

ご相談は無料です。

ここまで「メディアが金足農業を取り上げる理由」と「テレビが食いつくプレスリリースの作り方」について述べましたが、当社ではこのような情報分析と文章作成ノウハウを活かし、「五感と本能」を刺激するのはもちろん、効果的なプレスリリースを作成します。

プレスリリースは少ない投資で済み、配信後の効果を検証しながら2回、3回…と繰り返し試すことが出来るPR手法であることから、費用対効果も抜群です。

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